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2006/11/27

短い病床の記

よく熱を出し、その度に寝かされていた子供の頃。
熱から解放されてもなお横になっていると、だんだんと興味の虫が動き出すもので、ある時、お世話になっている我が家の2代目「アイス○ン」の中を知りたくなった。
それまでと違うふんわりしたパック、外からでも分かる触り心地の違う中身。どうしても確認せずにはいられなくなったのだ。
小さい切り口から、中身を覗いて触って・・・想像通りのものでしかなかったが、満足だった。
問題はその後だ。当然、切り口を塞ぐのに、苦労することになった。幼児ができることといったら限られている。
セロハンテープとステープラーで無様に変身。
さて、その後、それが母に見つかると大抵の場合のお目玉と違い、夜、父と母を前にテーブルの「アイ○ノン」
を挟んで私は座らされた。
思ってもみなかったことだが、父からの説教を受けることとなった。
父は、中を見たい気持ちは分かるが元に戻る可能性のない物をむやみに傷つけるな。これからしようとすることが引き起こすであろうことを想像しなさいとうなだれる私を諭すのだった。

これは私の心の深いところに留まった出来事であった。

さて。
先週末、いよいよ手術のその日。
9時15分。受付、それまで何でもなかった私だが、受付の対応にやや苛立ち、不安を感じつつ待ち合い室で診察を待つ。
9時35分。診察が済み、手術の手順の確認。
9時45分。麻酔を効きやすくする注射を左腕の付け根の方に打つ。多少痛いが、町立病院で刺された針の痛さに比べたら無いも同じ。
10時20分。手術室へ。いよいよ麻酔が右腕に打たれる。「数を数えてください」といわれ、1、2、とゆっくり数え始める。30まで数えると次の31を数えるのが面倒になった・・・

その後、「しっかりつかまってください」という声で気がつく。もうおわったのか?????
力が入らない不安から、必要以上に看護士さんにつかまって病室へ。どう横たわったかは分からない。「ナニカアッタラヨコノボタンヲオシテクダサイ」そういって去って行く人を見た様な見ない様な・・・
足が冷たい。
意識が朦朧とするままにまかせ眠る。


再び目を覚ますと、ナースコールのボタンが目に入った。
押してみたいという衝動に駆られる。足が冷たいのだ。これは「ナニカ」の理由にあたらないか??
しかし、そうしたとして、楽しい展開になりそうもなく諦める。
なにかおもしろいものはないか、見回してみた。
余計なものが一切ない。枕さえない。時計もない。何もない・・・
10年ぶりくらいに感じる強い足の冷えを我慢し、どれくらい時間が経ったものか想像する。
遠くで、診察に呼ばれる番号が聞こえる。51番。
私は11番だったな。ずいぶんと時間が経っていることだ。ああ、とても時間が知りたい。
2時間したら看護士さんが来るといっていたな。
そしてまた目に入るナースコール。このボタンは黒いな。よく見るとナースのモチーフが刻印されている・・・

私は父の教えに忠実であることだなぁ。 ーー何故か訳文調

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コメント

 お父様の教えに忠実であることだなぁのbieiさん、お帰りなさい!なにはともあれ、無事手術が終わったようで、よかったですね。
 私は、小学校2年生の時、当時家の薬箱には入っていなかったオキシフルが使ってみたくて、朝早く学校に行って、教室の薬箱のその興味をそそる液体を使ってみた覚えがあります。何をやってるやら。。。
 結構大変な事態でも、人間て冷静な所があるんですよね。鎖骨骨折で局部麻酔で手術をした経験があるんですが、すぐ耳元で手術が行われていたので、電気のこぎりの音だとか全部聞こえてたんです。でも平気だったのは、まだ12くらいの時で若かったからでしょうか。今だったら、恐くて失神しそうです。

 雪だるま、結構コツがいるんですよね。いつか写真をたくさんアップできるようになったら、私の記念の雪だるまお見せしますね~。

 それで、足が冷たかったのはどうしてだったのだろうなぁ。

echaloteさん
どうも、ありがとうございます。
ご心配をおかけしまして、申し訳ないです。

恐いですね〜〜。局部麻酔。そんなのイヤだわ。

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