「スサンタキッチン」から予定通り、東川の「北の住まい設計社」へ車を走らせました。
桜岡からだったら、旭川カントリークラブ脇を通る裏道を使うのですが、動物園通りまで出てしまったので普通に・・・
車を降りると、暑さが増している様でした。
東川の方が暑くなるのかな??
さて、ここは、元小学校だった建物を使っているんですが、私も東京にいた頃、憧れていて、美瑛に住むと決まる前はここ周辺も、念頭にあったのですよね・・・
店の写真などは、雑誌などでの露出も多いので省きますねぇ。
この日は、お茶が目的でしたが、いつもの様に一通りショールームを回ってから別棟のカフェへ・・・
暑さを冷まして、従姉妹は職人さんが作ったかわいい箸置きをゲット。
私もそれ、欲しかったんだよね〜。
さあさ。遅くなってしまいましたよ。この日の最終目的地、いざゆかん。斉藤牧場へ。
そう。私が従姉妹たちのためにアレンジしたのは、ここ。
斉藤牧場は、完全に放牧だけで牛を育てている唯一無二の牧場なのです。
牛が歩き、食べることによって牧草地を育てるという、理想の牧場・・・・
メディアでも大きく取り上げられて来ている様ですが、私は、周辺の牧場主さんから聞いて、知りました。
東川から旭川競馬場のある、神居まで、そんなに時間はかからないのですがナビに頼った私が馬鹿でした。
近くまで来ているのに・・・
そんな状態に陥ってしまいました。
結局、他の牧場で道を聞くことに・・・
丁寧な説明で、助かりました。
その節は、ありがとうございました。トマトまでいただきまして・・・
猫ちゃんが沢山いる、牧場さんでした。
そんな訳で、前もってこれからうかがいます・・・という電話の後にしては遅い時間、つまり午後4時を回ってしまいました。
私の家の回りの「牛やさん」の搾乳はこの時間帯。さぞや、忙しいのに手を煩わせてしまって・・・という思いでいっぱいになってしまっていたのです。
牧場の敷地内にどうにか辿り着くと、従姉妹が「着きました」と改めて電話をし、牧場内にある「メゾン・ド・キミコ」で待ち合わせ。
2006年にできたという、松本キミ子さんという画家さんのギャラリー。
ここで、斉藤さんを待つことに・・・それまで、ここの管理をされている松本さんが私たちに応対してくださいました。
「忙しい時間にすみませんでした」
「・・・いや、それほどでもないんですけど」
気を使っていただいて・・・
なんて思ったのですが、これは嘘でもなかったことに後で悟ることに。
しばらく、お話した後、「斉藤さん来ないなぁ」
ということで、放牧中の牛を搾乳のために追っている研修生さんたちの元に出向くことになりました。
牛が歩いている牧草地を歩くのは・・・・はじめてのことです!!

牛さんって、健脚なのね。
そう気づくことでしょう。
急な斜面、岩もなんのその・・・
私たちの息も上がる手前、ようやく追われている牛たちとご対面です。
「ここまで来ないと、牛がどこにいるか分からないのですよね」
丘の上に来ると、そう、松本さんが教えてくださいました。

追われているはずの牛たちですが・・・私たちが近くに寄っても、全く動ぜずもくもくと草を食む・・・手を伸ばせばすぐ、牛の頭です。牛の角です。牛のしっぽです。
これが自然が育む本当の牛の姿なのか?


牛は60〜70頭だというので、多くもなく少なくもなく・・・というところですが実にのんびりとした牛追いの風景・・・研修生さんたちに松本さんと、そのチビ愛犬ナイトも加勢。
おーい。と声をかけ、後方の牛のおしりを棒切れで叩きます。
へぇ・・・・。
なんとなく、次第に牛舎に移動していってます。
とそこへ、車で牧草地を移動する斉藤晶さん登場!
私が近寄って挨拶すると、車を止め、お話してくださいました。
「私が来たら、牛たちは『怖いじじいが来た』ってもっと早く、移動するんですよ。私は、一度はして見せるけど、何も教えないんですよ。頭を使って、体を動かして、やり方を見つけて欲しいんですよ」
そう語る、斉藤さん。
穏やかで、楽しそうに話される方です。
牧場についても、いろいろ教えてくださいました。
苦労が多かったと思われるお顔には、深い皺が刻まれていますが決して歪むことなく、柔らかい表情のためのそれです。
放牧による給餌は、乳量も少なくなるのですが、敢えてそれを選んだのには、理由があるのでした・・・
「皆、私のやり方でやればいいんですよ」
そうとも、おっしゃいました。
できるはずだ。と
この、原油高から始まった、肥料、飼料用穀物の高騰、燃料費。生産コストがこれから下がるとは到底考えられず・・・
牛が食べることで、短く刈り込まれている牧草。
「牛は、人間が連れて行かなくても、自然と、草の生えているところに行くんですよ。ちゃーんとわかっているんですよ」
これは、普通の牧草地に生えている種とは違うのだそうです。
「芝の様ですね」
と問うと、ニコリと笑う斉藤さん。
そんな話をしていると、牛さんたち、牛舎に向かって一列になりましたよ。
これから搾乳ですよ〜!
搾乳の後は、また放牧なんだそうです。朝と夕、2回の搾乳以外に牛舎で過すことはないんだそうです。
と、あららもう5時を回ってしまいました。

搾乳まで見学したかったのですが・・・
宿の食事の時間までには帰らなければならず、タイムアップ。
またまた後ろ髪引かれながら、さようならです。
松本さん、研修生の皆さん、斉藤さん。どうもお世話になりました!
それにしても・・・こんなに広いのにたったこれだけの人数でやっているのですか?
そう、最後に質問しました。
「そうですね。今は、斉藤さんはほとんどしていなくて、斉藤さんの息子さん、研修生の2人と私、牛乳の生産部長、それだけですね」
いやぁ・・・考え違いをしていました。
「自然と闘う」じゃないんですね。「自然に従う」とこんなに楽に仕事ができるという手本を見た気がしました。
ということで、この旅の、最終章はまた素晴らしいものでした。という言葉では、足りないのですが・・・
この次は、牧牛犬となるだろうナイトの勇姿も見たいですね・・・
カメラを車に忘れまして、携帯で撮ったイマイチ伝わらない写真ですみません。
今回のこの近所を巡る小さな旅。個性的な、皆さんとの会話。とてもうれしかったです。
では、追記。
美瑛から斉藤牧場まで、約30分。近いです。
そして、斉藤牧場のおいしい牛乳とソフトクリームは旭川市内のいくつかの店舗で売られている様です。
観光客の皆さんが迷わず見つけることができそうなのは、国道237号沿い、聖和小学校の近く、旭川から美瑛方面へ向かうと右手にある夢民村の夏だけの直売所です。ここには懐かしい牛乳瓶入りの牛乳があります。
メゾン・ド・キミコでは、ユニークな画法、キミコ方式の絵画教室が開かれています。私も絵を描く者ですが・・・とても興味深い!!
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